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伝統的な日本流の福利厚生、見直しますか?

TNC「モノづくりチーム」担当のこいけ靖子です。

20年を超えてセミナーのご依頼を頂いているテーマがあります。
定年を控えた社員さんたちを対象とした「退職準備セミナー」のジャンルで、
大きな製造業の会社さんからのご依頼が多いです。

この頃は対象者の年齢を前倒しライフプランの要素を取り入れたセミナーの
ご希望が多くなっているように思っているところです。

団塊の世代が定年を迎えようとされているときは、
1回のセミナーの参加対象者200人程度が当たり前でしたが
徐々に対象年齢の方が少なくなっているのは当然のことですね。

日本をリードする製造業さんは、
福利厚生の一環として計画的にこのようなセミナーを続けられていますが、
小さな製造業さんは、残念ながらそれは叶いません。
同じレベルの福利厚生を提供する余裕がないのが現実でしょう。

しかしながら、その隙間を放置する日本社会ではございません!
様々な小さな製造業さんの社員さん達を対象として、
同じような福利厚生セミナー等を実現しようとしている団体さんが存在しています。
このような団体さんから「退職準備セミナー」のジャンルのセミナーのご依頼も多くあり
とてもうれしく思っております。

先日のセミナーでのこと。
事前に参加者の情報に目を通させ頂き、当日の話の構成を考えるのを常としております。
うん?
うん?
参加者のほとんどが、
誰でも知っている大手製造業の会社にお勤めではありませんか!
さてさて何が起こったのでしょうか。
主催者の皆さんとの雑談や次年度の計画の打ち合わせの過程で、理由が分かりました。

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この大手製造業の会社は、
M&Aで外国の資本がしっかりと入った企業になっているのです。
よって、伝統的な日本流の福利厚生の多くは削ぎ落されたとのことです。

日本の大手製造業の会社は、会社の経費で、労働時間中に、計画的に、
当たり前のこととして充実した福利厚生のラインナップを社員さんへ提供し続けてきました。

ライフプランなどは、
個人が自分の考えに基づいて、
自分の生き方に基づいて、本来は考えるものですね。
会社が主催する外部講師によるセミナーに参加することや、
定年退職を控えて外部講師による丁寧な制度の説明を受けることなどのラインアップは、
外資系企業としては、会社の福利厚生として、なじまないとの判断なのでしょう。

ちょっとしたことですが、考えさせられるのです。

我々TNCは「誰もが働いて幸せになる会社」への支援をさせて頂きます。
これは、社員さん自身がやった方が良いことを全て会社が代行し、
会社におんぶにだっこの社員さんを育成することではありません。
一人一人が仕事を通じて、自立と自律の気持ちを持ち続けることで、
自分の存在にOKサインを出す。
自信をもって毎日明るく仲間と働けるようになることだと思っております。

たかが福利厚生、されど福利厚生。
「誰もが働いて幸せになる会社」で働く社員さんとって
プラスになる福利厚生とはどういうものか。
しっかりと考えてみようと思います。

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