現場を支えるのは外国人技能実習生
TNC「モノづくりチーム」担当のこいけ靖子です。
製造業の経営者の皆さまとお話をさせて頂くとき
開口一番、『人手不足で困っています!』これがお決まりの挨拶となっています。
長引くコロナ禍にありながら
多忙を極める中小零細の製造業さんはたくさんあります。
その多くはニッチな分野に特化され
大企業の製造業ではできない・やれない
小回りの利く分野を得意とされています。
つまり、
人の手(神の手)が必要な職人仕事の分野や
製造現場の3K「きつい、危険、きたない」が色濃く残る分野になるのでしょう。
このような製造現場では
外国人技能実習生の活躍を期待することで
何とか乗り切ろうとされているのであります。
いえいえ、
製造現場だけではなく、
多くの業界が外国人技能実習生を必要としているのが現実です。
もともと外国人技能実習制度の趣旨は、
日本の優れた技能、技術や知識などを
開発途上国等の経済発展を担う「人づくり」に協力することなのです。
ところが残念なことに、
いつの間にか安い労働力として人手不足を補う制度だ!
このような認識が社会に定着してしまいました。
今はどうでしょう。
彼らの助けがないと事業そのものが成り立たなくなってきています。
約300名が働く工場をかかえる製造業の労務担当責任者から
労務関連のディスカッションをしているときに教えてもらいました。
製造現場の約4割が外国人技能実習生だとのことです!
彼らの受け入れは労働法の厳守が基本ですが、モチベーションを維持するために
母国の生活習慣を尊重することを何より大切にしているとのこと。
誕生日会やクリスマスパーティーなどは、
母国の食事や習慣をふんだんに取り入れるために、
毎回工夫を凝らして開催されているご様子です。
多様化する労働者の皆さんにそれぞれにフィットする活躍の場を提供することは
日本社会の大きなテーマです。
トップランナーの製造業に大きく期待したいと思っております。
こいけ靖子
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