コロナ禍によるコミュニケーションのかたちの進化
広報メディアチームの上林久美子です。
コロナ禍も、なんと3年目に入りました。
その間に、生活も仕事も、社会の様々なことが新しい形になりました。
暫定的でいつか戻ること、この新しい形でこれから進んでいくこと、
今、様々な進化や変化が生まれた中で過ごしています。
そのような様々な状況の中で、共通の変化は、人のコミュニケーションのかたちです。
イベントの運営や進行、人材育成の現場の指導など、
コミュニケーションアドバイザーとしての私の仕事はそこが軸。
変化を強く感じています。
*イベント・学会・講演会・パーティーなどが、当初は延期・中止とイレギュラーな対応を
迫られました。
ですが、一年も経たないうちに新しいかたちが生まれました。オンラインでの開催です。
「イベントがオンライン?!」「映像を見ているだけのようにならないのか?!」
当初の不安をよそに、集客も売り上げも成立しているものもあり、
現在一つのかたちとして定着しています。
*人材育成・教育もオンラインが可能な幅が広がりました。双方向のやり取りも可能です。
*話すこと、発言することに慣れてきた人が増えた。
等、オンライン上のコミュニケーション能力が上がってきました。
反面、今後改善すべき点も見えてきました。
その人や場が持つ空気感が、画面からは感じにくい点があります。
*その場でのふとした挨拶や細かい配慮、場の空気を読む、など
感性を発揮し高める機会が減りました。
マナーやコミュニケーション。日本人として、特に大切にしたいところです。
*人の身体的な特徴を把握しにくく、画面の顔だけの記憶になり、覚えにくい。
*オンラインでは、双方向・リアルタイムでのやり取りにも、
テンポを合わせるのが難しくなりました。
*リモート勤務などで、いろいろなことを周りの人から自然に学ぶ機会が減りました。
あらたな課題として、意識することが大切ですね。
次世代のマナー・コミュニケーションに向けて…
〇オンライン上のマナーやコミュニケーションを学ぶことがあらたに必要になりました。
そして、ノンバーバル(非言語)のコミュニケーションが難しく、大切になりました。
〇動画配信も増え、HPなどで社長や社員が話すことも増えてきました。
日常のしゃべりとオフィシャルなしゃべり、書き言葉と話し言葉の違い。
配慮不足の話し方次第で、想いやその人らしさがうまく伝わらない場合もあります。
そして、独りよがりの発信になってしまうことも。。。
社会は、実際に存在する人同士の関係性で成り立っています。
これからの社会の現場は、今まで通りの対面(リアル)のコミュニケーションと、
オンライン上のコミュニケーションの二層になります。
そして、メールなどの文字上のコミュニケーションです。
今後リモート勤務なども定着していく働き方の中、
以前のリアルな空気感を知っている私たちが、そのいいところを消すことなく、
新しいかたちへのバージョン変更をしていかなければいけない、と思っています。
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