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御社の「独自性」は何ですか?

TNC「経営者のお金の使い方」チーム担当の税理士の岩﨑と申します。

経営においてお金の重要性は耳にタコができるほど理解している経営者は多いと思います。しかし、お金がないという事実は多々あります。

お金がなくても「頭を使う」ことはできます。

例えば徳島県・上勝町に「株式会社いろどり」という会社があります。

いろどりでは「つまもの」と言われる、料亭で出される料理のお飾りである「葉っぱ」を中心にビジネスを展開されています。

その「葉っぱ」も契約農家であるおばあちゃんたちがタブレットをもって注文を受注し、おばあちゃんたちが「葉っぱ」を採取し加工して市場へと売り出すのです。

しかし簡単に書いたビジネスモデルですが、「葉っぱ」が商品になるという、発想・アイデアが素晴らしいです。現社長が、居酒屋で女子大生が赤い紅葉の葉っぱが出てきた料理についていて、「きれいねー」と大喜びしたのを見ていて「これは商品になるのでは!」というヒラメキからビジネスが成立したという事例です。

島根県にある「島根電工株式会社」。ここは大型の建設業はどんどん減少していく。そうなると会社自体がまずいので一般顧客の「小口」を狙う経営戦略に切り替えていきました。そして、現在それが当たり島根電工の売上の半分以上を稼ぐビジネスとなったのです。

島根電工では「おたすけ隊」というTVのCMを流し、一般顧客へと認知を拡げていきました。

島根電工では、「快適な環境を提供するサービス業」という自社の立ち位置を、機能的価値から情緒的価値へ移行させたのです。

四国、高知県にあるお掃除会社「四国管財株式会社」では、お客様からのクレームを「ラッキーコール」と呼んでいます。クレームはモチベーションの下がる処理ですが、実はここが宝の山ということに気づいたそうです。顧客のクレームを対応することにより、さらに顧客との信頼関係が増し別の顧客を紹介してくれるという好循環が生じています。

愛知県にある「おおこうち内科クリニック」は、病院経営ではあまり発想のない「おもてなし」を導入し、患者さんを家族のように接することのより行列のできるクリニックになっています。

どの会社の事例も、大きな投資額を必要とするものではありません。

企業独自の「独自性」を磨いていった結果が顧客やファンを生む好循環につながっているのです。

最近は、人・物・金・情報以外の第5の経営資源として「コミュニティ」が言われています。

コミュニティはまさに従業員、取引先、顧客と会社にまつわる利害関係者が、その会社のファンになるということに繋がります。

ファンになれば従業員は会社に愛着を感じ長く働いてくれることもあります。

取引先は安定的に取引してくれる会社の存在はありがたいものです。

そして何より顧客がファンになれば、購買というリピートはずっと起こります。

結果として広告宣伝費もそれほどかけずにLTV(顧客生涯価値=顧客が長く購入してくれる)や顧客ロイヤルティは上がっていきます。

他の企業と競争しては血みどろの戦いになります。

自社の「独自性」を磨き、ファンを作り、参入障壁の高いポジショニングを構築することで安心して従業員は顧客へサービスを展開できるものです。

競争戦略において「他社と競争しない」ということで会社にお金が残っていく状態になりたいものです。

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