戦略と財務の関連性
TNC「経営者のお金の使い方」チーム担当の税理士の岩﨑と申します。
企業にとって戦略と財務は密接に関連しています。
企業の目的やビジョン、あるべき姿といったことを実現するためには戦略といった計画や実行する手段を考える必要があります。
戦略を実行するためには、人・物・金・情報といった資源の活用が重要になります。
TNCでは、特に人材について重要性を説いています。いい会社では、人を大切にするという観点からも従業員の成長や健康面等、働きやすい環境を整備しています。
人の重要性については戦略を実行するうえで経営者・幹部の方は重々気付かれていると思います。
しかし実際に戦略を実行するうえにおいて、「無駄なことはしていないか」「意味のないことをやっていないか」ということに気付いているかどうかもポイントです。
営業やマーケティング、商品・サービス開発、人材の採用・育成等あらゆる場面で「戦略的」に資金を使うことがあります。使った資金についての結果どうなったか?を分析しているかどうかです。
「戦略的」にという、言葉で隠さずに結果の分析において財務の重要性が機能します。
財務は単に、事業計画や資金繰り、資金調達だけではありません。企業内での管理会計として投資効果、キャッシュフロー、収益性、損益分岐など経営判断としての情報を過去・未来と分析することに意味があります。
戦略と財務は相互に関連しています。例えば新しい商品やサービスを作るうえでは、財務面からは市場における需要や収益性が検討され投資できる資金の額が計画・決定されます。また資金調達が必要な場合には、戦略的に基づいた投資計画なのかどうか金融機関や投資家からも重要視されます。
企業の貸借対照表を見れば一目瞭然です。
負債の部は資金の調達を、流動資産は商品・固定資産は建物等の投資を、投資した結果として得られる利益は資本の部に蓄積されます。
資本の部に積みあがっていく利益が、戦略の結果として企業の持続的な成長につながり企業価値が増し、財務としては企業の信頼性・安定性を高めることができます。
戦略も財務もおろそかにする企業は「いい会社」にはなれない、ということなのですねΣ(・ω・ノ)ノ!
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