言霊
前回、私が書いたブログで言葉と環境が人を創ると考えております。と書かせていただきました。
前回は環境について書きました。
今回は言葉につて書かせてください。
言霊という言葉にある通り言葉には魂が宿っています。
同じ言葉でも使い方によっては毒にも薬にもなります。
例えば
あいつは酒飲みだが、腕のいい大工だ。
あいつは腕のいい大工だが、酒飲みだ。
さあ、どう感じるでしょうか。語っている内容は全く同じです。
全く響きが違いますよね?
では、主要コンビニエンスストアのトイレの注意書きを見られたことがあるでしょうか
ほぼこういうことが書いてあります。
「いつも清潔に使っていただきありがとうございます」
以前は、
「トイレは清潔に使いましょう」
と書いてあったのです。
「お願い」から「感謝」の文言に変えただけでトイレの汚れが減り、清掃費が大幅削減されたのです。言葉を変えただけで億単位の経費削減です。
感謝が入ると人はお願いを拒否しにくいのです。
もう一つ「感謝」を使った例を上げさせてください。
とある有名会社の社長さんが語った話です。
その社長さんは35歳の時に中華料理店の店長をしていたそうです。
ある時、「杏仁豆腐に割れたガラスの破片が入っていた」と烈火のごとく怒っていたお客さんがいたそうです。
「店長を呼べ!」
「店長を呼べ!!」
「店長を呼べ!!!」
慌てて駆け付けた店長は真っ先にこう言ったそうです。
「ありがとうございます!!!」
お客さんは当然「すいません」と言われるものだと思っていますよね。
そこにいきなり「ありがとうございます!!!」です。
「ありがとうございます。ほとんどのお客様が何も言わずに帰ってしまわれるのに、このように温かくご指導いただきまして本当にありがとうございます。お礼に杏仁豆腐をサービスさせていただきます」
こういったらなんとお客さんは喜んでくれたそうです。
「すいません」と謝られると本能的にますます怒ってしまいたくなるものです。
普段から何気ない言葉遣いに気を付けているだけで職場トラブルが減り労働環境が良くなっていきます。きれいな言葉が素敵な環境を作りそしてすばらしい人材を作ると考えます。
会社・職場・人間関係がうまく行かない時は、いま一度自分の言葉を見つめなおすのも良いです。
人づくりチーム 後藤正成
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