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はじめに環境ありき

私は言葉と環境が人を創ると考えております。

新約聖書の冒頭には「はじめに言葉ありき」と書かれております。

世界のあらゆるものは言葉によってできていると解釈されます。

それくらい言葉と言うのは昔から重要視されてきているのだと思います。

私は言葉と同等かそれ以上に大切な事として環境があると考えています。

今回は環境について書かせてください。

私は医療現場で働いております。

では、評判の良い医療機関ってどんなところでしょうか。

評判の悪い医療機関の多くは、環境が良いとはいいがたいところが少なくありません。

診察室が雑然としている。掃除ができていない。駐車場が汚い、雑草が生えっぱなし等。

クリニックや診察室の整理整頓ができていないのは、清潔管理、安全管理、労務管理、人事管理が出来ていないと言うところにつながっていきます。

ハインリッヒの法則と言うのをご存じでしょうか。

1:29:300の法則と言うものです。

1つの重大事故の後ろには29の小さなトラブルがあり、その後ろには300の些細な出来事が隠れていると言うものです。

整理整頓や掃除と言うのは当たり前にやる事であり、まさに些細な出来事です。

この些細な出来事がたまっていくと医療トラブル、労務トラブルなどにつながっていき医療の場合は最悪、死亡事故などにつながっていくわけです。

環境を変える一例をあげさせてください。ニューヨーク市のジュリアーニ元市長(1994年1月1日から2001年12月31日まで第107代ニューヨーク市長)が最初にしたことは街中の落書きを消したことでした。

落書きを消しただけでニューヨークの犯罪が激減し安全な街に変わったのです。

まさに環境が人を変えた例であると考えます。

人をつくるうえで私が特に大切だと感じている環境と言うのは、整理整頓・掃除が行き届いている所であります。

こういった現場のスタッフさんの多くがきれいな言葉を自然に発しています。

悪い環境で良い言葉はなかなか出てきにくいものです。

きれいな言葉が患者さんを癒し病気の治癒につながっていくと考えます。

よって「言葉の前にまず環境ありき」と考えます。

医療現場だけに限りませんが、職場における環境は事業者が常に気を配るべきであり、その姿勢が自然と伝わっていき人を創っていくと考えます。

(人づくりチーム 後藤正成)

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