女性活躍
TNC「人づくりチーム」担当の長瀧(ながたき)真実です。
「人づくり」として具体的には採用・教育、人事労務、私は主に女性活躍を担当しています。
さて、みなさんに質問です。
「女性活躍」と聞いて、どんなことをイメージしましたか??
・女性の経営者を増やそう!
・女性の役員を増やそう!
・女性の総合職を増やそう!
・女性のパート従業員を積極的に正社員に登用しよう!
・子育ても、介護も、両立しながらどんどん働こう!
あなたの頭の中にこんなことが浮かんだんじゃないでしょうか。
女性活躍推進法も改正施行されたことだし、働き方改革でも女性の活躍を謡ってるし、当然だよ!という声が聞こえてきそうです。
どれも正解だと思います。世間の流れがそうなっているから当然です。
けど、これらって本当に現実的でしょうか。
従業員とその家族が働いて幸せになれるのでしょうか。
夫婦共働きで夫婦ともに大手企業で総合職。奥さんのほうに転勤辞令が出てお子さんを連れて赴任地で頑張っている女性がいます。
まだまだかわいい盛りのお子さんと離れ離れのご主人。切ないです。
子育てをしながらのフルタイム(正社員)の勤務は本当に体力勝負です。
子どもが小さいうちは時短勤務などの会社がしなければならない配慮もありますが、小学校にあがるとどうなる?
小学校高学年になって中学受験することになったら?子どもの夜食を塾に届けるために早退します、なんてこともあるかもしれません。
中学高校と思春期で親は鬱陶しい存在だけど、放っておかれたくないという子どもを無視することもできません。お母さんの出番はしばらく続きます。
もちろん、バリバリ仕事して、子育ても上手に両立している女性もたくさんいらっしゃいますが、すべての女性がそれを叶えている、望んでいるわけではありません。
正社員という働き方を望まずパートタイムで働きながら、仕事も子育ての時間も両方に充実感を持つことも私は賛成です。
女性が起業することも、役員になることも、議員になることも、パートタイマーで頑張ることもすべてが女性の活躍だと思っています。
それは男性に置き換えても同じだと思います。
「ありがとう」と言ってもらえる、だれかの役に立てる、だれかに必要にされる、だれかに頼りにされる。
仕事を通じて得られる幸せ、働いて幸せになるのは男性も女性もLGBTも、老いも若きも、障がい有無にかかわらず、だれもが等しく得られるものです。
男性との違いを上げると、それは、女性が有する妊娠、出産、子育て、更年期への対応の必要性だと考えます。
中小企業では前例がない初めてのことが多く相談を寄せられます。
前例がなくっていい、制度がなくっていい。これから作ればいいのだから。
世間の流れとは違ってもいい。従業とその家族が幸せになれるならそれがベスト。
そうやって個々に寄り添い、柔軟な働き方に対応できるのが中小企業の強みです。
さらに、社内教育の機会を増やすことで自分自分、権利主張のややこしい社内の空気ではない
お互い様精神を育み前向きな社風を作っていくことができるのです。
皆さんがイメージされた女性活躍ではなかったと思いますが、
女性活躍が求められる時代に真の女性活躍、
ひいては全従業員が活躍できる「いい会社」づくりに貢献してまいります。
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