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企業理念と幸せに働くこと

TNC「経営理念チーム」担当の青木です。

今回は「企業理念と幸せに働くこと」について
考えてみたいと思います。

前回、企業理念として普遍なものとご紹介しました、
京セラの創業者である稲盛氏の
「会社の使命はそこに働く従業員一人一人に
物心両面の幸福をもたらすと同時に、
人類、社会の発展に貢献することである」
から考えてみましょう。

私たちは、何の為に働くのでしょうか。

「生活のため」が根底にあるのは当然ですが、
それだけではないですよね。

自分の成長だったり、
世の中の役に立ちたいという想いだったり、
人それぞれに理由があると思います。

会社は、「社会の発展に貢献する」からこそ、
その存在を許されていると言えます。

もし、社会に貢献していなければ、
売上が生じませんから、存続できません。

また、公害や虚偽虚飾などを行えば、
「貢献」とは真逆の活動となり、
存続を許されません。

存続を許されないようなことをしてしまいましたが、
ブランドを変え、
心機一転して生き延びている会社に雪印がありますが、
これは大企業だからできたことで、
TNCの活動対象である中小企業では、
致命的なものとなるでしょう。
(雪印はアレルギーのある赤ちゃん用のミルクなど、
知られていない社会貢献も長年行っています)

そして、会社はそこで働いてくれる人がいなければ
活動を継続することができません。

小さな会社で、
ほぼすべてのことを一人でまかなっているのなら
存続することはできますが、
組織を形成し、活動が大きくなればなるほど、
そこには働いてくれる人が必要になります。

働いてくれる人は、前述したように、
それぞれに働く理由をもっていますが、
総じていえば「幸せに生きるため」ではないでしょうか。

生活費のためでも、それは衣食住を満足させて
無事に平安に生きていくためのことですし、
それがなければ大抵の人は「幸せ」とは言えないのではないでしょうか。

これは、「物心両面の幸福」のうちの「物」ですね。

では「心」はどのようにして幸福にしていけばいいのでしょうか。

そこに経営理念の役割があります。

まずは、明日も行くところ(働くところ)があること。
そして、そこで自分の役割がある、ということ。
そこには自分の居場所もあって、必要とされていること。

共に働く仲間がいて、辛いことがあっても、
一緒に励まし合って、乗り越えていけること。

これがもし経営理念がなければ、
一人ひとりがバラバラな想いになって、
会社として「物心両面の幸福をもたらす」ことは難しくなります。

企業理念としての
働く人の幸福と、社会への貢献があって、
経営理念として、「何をして」があるのです。

経営者に経営理念をつくりましょう、と言うと、
その重要性は理解しても、
つい目先の「やらなくてはならないこと」に目がいって、
後回し、後回しにされてしまいます。

でも、よく考えてみて下さい。

どんな経営戦略も、どんな施策も、
経営理念から発したものでなくては、
何のために行うのでしょうか。

今日は右、明日は左、
おいしい話がきたらその方向へ・・では、
働く人はどのように感じるでしょうか。

「勝手にしろ」だと思います。

そこには、働く喜びも幸せもありません。

時間の対価としての給料か存在するだけです。

これは「物心両面の幸福をもたらす」とは言えません。

今までは、家電や車や家を購入することが幸せと結びついて、
物を入手することと幸せが直結していました。

今は、ほとんどの物は手に入り、
営業活動においても「モノ」から「コト」へと移行し、
体験価値や感動を与えること、と言われています。

今は心の時代に入っているのです。

経営理念の「何をして」に対して共に働いてくれる仲間に
「物心両面の幸福をもたらす」にはどのようにすればよいでしょうか。

また、自分はどのように働くことが「物心両面の幸福」を得ることになるのでしょうか。

「いい会社」は「働いて幸せになる」ことができる会社です。

経営者も働く人も、「働いて幸せになる」ということを
考えなくてはならない時代かもしれません。

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