
書籍「奇跡の会社」出版記念:奇跡の会社が現実にある
2022年に小林税理士(「奇跡の会社」の書籍化チームリーダー)に紹介されてついに訪れた「株式会社障がい者つくし更生会」。
ここから書籍「奇跡の会社」の出版の話しが動くとは、本当に思わなかったです。
当時つくし更生会に訪問して思ったことをブログに書いていたのを要約してみました。
事前情報では障がい者が働く会社というイメージが強かったのですが、実際には驚くほど高いプロフェッショナル性と施設のレベルの高さに感銘を受けました。
つくし更生会の主な事業は、不燃性一般廃棄物の中間処理施設の運転・管理です。廃棄物は選別・粉砕され、リサイクルや埋め立てに回されます。敷地内の埋立地は臭いもなく、驚くほど清潔で整然としており、同社の最終成果物の質の高さを物語っています。作業ラインには障がい者の方々が携わっていますが、その仕事ぶりは一般企業と遜色なく、プロフェッショナルそのものです。
つくし更生会が今日に至るまでなぜ継続・発展できたのか、ビジネスのヒントが多々あります。
- 会社内での「心理的安全性」の高さ: 働く人々が安心して意見を言える環境。
- 感情と事実を分けた対話: 冷静かつ建設的なコミュニケーション。
- 成果物の高い品質とエビデンス: 顧客(市民や市役所)に選ばれる価値の提供。
- 共有したくなるストーリー性: 同社の活動が持つ感動的な背景。
- 顧客視点のマーケティング: 市役所だけでなく、その先の市民を意識。
- 従業員の責任感とプロ意識: 障がい者雇用に留まらない高い仕事意識。
- 役割分担の明確化: 効率的で効果的なチーム運営。
同社は「株式会社」であり、障がい者雇用率100%を超える営利企業です。その成功の鍵としての一つが「心理的安全性」です。働く人たちの感情や特性に配慮し、彼らが納得・信頼できる環境を整えることで、心理的な要因によるコストを削減しています。心理的安全性の確保は、働く人の離職防止や生産性向上だけでなく、顧客満足度の向上にも寄与しています。つくし更生会の取り組みは、ソーシャルファームとしての地域貢献だけでなく、ビジネスの新しい可能性を示すものです。
書籍「奇跡の会社」には、人のことを理解して事実と向き合うことも書かれています。
世の中の時間の流れが早く、私たちは同じ会社で働く人たちのことをよく理解していないことがあります。人について学ぶということを忘れてはいないでしょうか。
一緒に働く仲間のことを理解して信頼を醸成し、よい組織文化をつくりたい。
ぜひ、たくさんの方々に「障がい社つくし更生会」の価値を分かって頂ければ書籍化チームの全員がうれしいです。
誰かに、話したくなるストーリー。いちど「障がい者つくし更生会」に足を伸ばして日々
の思考の枠や型を取り外しにいってみませんか?
(岩﨑恭男)
Amazon:「奇跡の会社」 障がい者雇用率100%の株式会社がなぜ業界トップクラスであり続けるのか
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