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子どもに、微笑みかけていますか?

TNC理念チーム  小西 雅

こんにちは! TNC理念チームの小西雅です。

●元々、苦手だった

私には、子どもがいません。

ですが、子どもは社会の財産だと思っています。

最初からこのような考えだったわけではありません。
むしろ、20年ほど前までは、子ども(または、子どもの相手をすること)は苦手でした。

私には妹が2人いるのですが、真ん中の妹は、ユーモアがあってコミュ力も高く、近所の子どもたちに大人気。
一方、私は一所懸命一緒に遊ぼうとするのですが、全く不人気。

子どもは正直ですからね、妹と私では、何か圧倒的な違いがあったのでしょう。

そのせいにするわけではありませんが、私は、子どもと遊ぶのが苦手になってしまいました。

●甥っ子の誕生

そんな私にも、転機が訪れました。
下の妹が結婚し、男の子が誕生したのです。

最初は抱っこするのも怖かったですが、成長するにつれ、その無邪気さ、無条件に慕ってくれる可愛らしさにすっかりやられ、感激することもしばしば。
あっという間に立派なオババカになり、次に会ったら何をしようか、何をすれば喜んでくれるかと、会えるのを心待ちにするようになりました。

●福島県でのできごと

その後、妹夫婦には女の子が2人生まれ、私は3人の甥・姪のバカ叔母になりました。
しかしあくまでも、自分の身内だからかわいい、というレベルでした。

当時、妹一家は、福島県に住んでいました(その後、震災で神戸の実家に避難し、現在は兵庫県で暮らしています)。

妹一家を訪ねて福島県を訪れたとき、衝撃的な体験をしました。
みんなで、地元のレストランに行ったときのこと。
駐車場から店に入るまでの間、子どもたちは大喜びで、走り回ったり飛び跳ねたりしていました。

すると、店から食事を終えたグループが出てきました。
その中に、1人のおじいさん。

入院中に外出でお食事だったのか、鼻腔に呼吸補助の管が入っていました。
私は子どもたちに、騒ぐのをやめて、道を開けるように注意しないと‥‥と思った、その瞬間!
おじいさんは立ち止まって、子どもたちの方を見てにっこり微笑み、「どうぞ」と道を譲る動作をされたのです。

衝撃でした!
自力で歩くのも大変かもしれないのに、身内でも知り合いでもない子どもたちに、あんな愛情深い態度が取れるなんて!(当のガキどもは、おじいさんの親切に気づかず、はしゃぎ回っていましたが)

大阪に住んでいて、毎日が大人中心の生活。
都会の喧騒にまみれていた私には、経験したことのない光景でした。

●まず、関心を持つこと

この経験を機に、私は自分の目線を変えることにしました。

やり方は、とてもシンプル。
子どもを見かけたら、スルーするのではなく、関心を持って見てみる。
目が合ったら、ニコっとする‥‥それだけです。

1分もしないうちに、笑顔の子もダダっ子も、子どもってみんな自由で、好奇心に満ちていて、愛らしい存在だと気づくことができます。

目が合うとガン見してくる子(笑)、恥ずかしそうに視線をそらす子、笑い返してくれる子‥‥反応もそれぞれですが、どの子もかわいいものです。

幼稚園や保育園のお散歩に遭遇したときは、バイバ~イ!と手を振ります。
コレ、一度やると楽しくて、クセになります(笑)。
引率の先生も含め、大勢の子どもたちが手を振ってくれますよ。
ぜひ、一度‥‥いや、習慣にしてみてください。

●フミヤさん

歌手の藤井フミヤさんが徹子の部屋に出演されたとき、育児の話をされていました。

長男クン(=藤井弘輝さん。現在はフジテレビアナウンサー)が生まれて、よその子に対する態度が全然違うものになったそうです。

昔は、泣いたり騒いだりする声を不快に感じていたのに、長男クンが生まれてからは、新幹線で赤ちゃんの泣き声が聞こえてくると、「お!泣いてる泣いてる、元気だなぁ~」と思うようになったんだそうです。

子どもの成長もうれしいことですが、この親の心の変化、素晴らしくないですか?!

●子育て支援と、NIMBY

さて、世間では子育て支援とか、保育所の増設が叫ばれています。

世間でも、子育て支援には、賛成の声が大半でしょう。
一方で、いざ保育園建設になると、地元住民から反対が出たりします。

これは日本に限ったことではなく、英語にも、公共施設の計画が出るとNIMBYという表現があるほど(NIMBY=ニンビーと発音されるようです。Not In My Back Yardの略称で「作るの賛成!でも、ウチの裏庭はやめてね」という意味になります)。

昔はともかく、今の私なら、自宅の隣に保育所ができたら歓迎します。
周囲の反対理由には、送迎時の保護者のマナーなどもあるそうですが‥‥子どもの声を不快だと嫌うのは、あまりにも大人の身勝手ではないでしょうか。

私たちにもかつて、意味もなく飛び回ったり、大声ではしゃいだ時期がありました。
効率化や時短なんて考えとは無縁で、達成したいことは何度失敗してもチャレンジしたから、歩いたり、言葉を話せるようになったのです。

大人の都合で、子どもたちがないがしろにされることがないよう、まずは今日から!自分から!
子どもに微笑みかけてみてください。

TNCでは、人づくりを大切にした評価制度の研究・実践を行っています。
ご関心のある方は、ぜひお気軽にお問い合わせください。

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