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戦国時代も現代も、大事なのはバランス

日本の歴史、特に戦国武将から現代に活かせることを学ぶ。
こんなことを日々考えている、新井と申します。

戦国武将から学ぶといえど、
「戦国時代と現代とでは、価値観や常識が異なるので参考にならない」
と、お考えの方もいらっしゃるのではないでしょうか。

たしかに、当時と現代で変わったことはたくさんあります。
特に、いつ戦になるかわからない、病気に対する知識も根拠に基づく治療法もわからない、
そのような状況下での死生観は、現代に生きる我々とかなり異なるのではないでしょうか。
しかし、人々が暮らしの中で感じる喜怒哀楽など、心は根本的に変わりません。

例えば、戦国時代のトップがこれを部下や同盟相手からされたらまずいぞ…
というものに、下剋上や出奔、裏切りなどがありました。

現代の会社に置き換えると、
・下剋上→部下による会社乗っ取り
・出奔 →いきなり自主退職
・裏切り→ライバル会社への鞍替え

こんな感じでしょうか。

これらがなされる理由には、
・相手から嫌なことをされたから我慢できなくなった
・相手の言動に不信感を持ち、ついていけなくなった
・相手から正しく評価されていないと不満を募らせた
・自分が大切にされていない、尊重されていないと感じた

というようなものが挙げられ、戦国時代でも現代でも、組織のトップは同じようなことで
頭を悩ませていたと言えるでしょう。

ここで、「人づかいの名人」と言われていた戦国武将・蒲生氏郷の言葉を見てみましょう。
織田信長にもその才覚を認められ、豊臣秀吉に警戒されたと言われる蒲生氏郷曰く、

評価は知行(=給料や報酬)だけではなく、愛情(=相手が大切にされていると感じるか)も
必要であり、どちらに傾きすぎてもダメ。バランスよくすることが大切だ。

現代風に言えば以上のような内容であり、評価する際に重要なのは重要性を説いたこの言葉は
まさに金言といえるのではないでしょうか。

蒲生氏郷に限らず、「いい武将」には
・組織の成長(戦国時代で言えば、主に家中安定と領土拡大)
・信賞必罰 (当人だけでなく周りがどう思うかも意識して)
・正しい評価(過小でも過大でもなく適正な評価)

以上のようなことを常に考えて組織運営をしていた、そう思わせる逸話がたくさんあります。

もちろん、戦国武将たちの逸話をそっくりそのまま活用してください、ということではありません。
人の心は根本的に変わらないとはいえど、環境は変わります。

例えば、戦国時代なら許容されていたかもしれない上司から部下への荒っぽいやりとりも、
現代では「パワハラだ!」となりかねません。
報酬を全部お米で現物支給と言われても、喜びは少ないでしょうし、そもそもできません。

過去の出来事を学び、現代の知識をもとにあらためて考える。
「歴史に学ぶ」とは、過去・現在さらには未来のことを考えてゆくことなのだと私は思います。

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